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月曜日、6時半に起床。夢をはっきり見たことを覚えているが内容を覚えていない。そんなに悪くない夢だった気がする。胃が死にそうなほど痛い。ネキシウムを飲んでるが効いている気がしない。飲み続ければなんとかなるだろうか。胃がやられると全てがうまくいかない気になる。地下鉄の中で胃の痛みと人ごみと臭いに耐えながら中島義道の「孤独について」を読み進める。とても興味深く読めてきた。印象に残る文を引用する。

 

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あなたが、思い出すのも鳥肌が立つほどの辛い経験があるとしたら、自分の最大の欠点を自覚しているとしたら、目をそむけたくなるほど嫌な自分の一面を知っているとしたら、それから目を逸らさず、それらをとことん観察しなさい。そして、それらを大切に育てなさい。そこにかならず、固有の自分のものへのヒントが見えてくるはずである。

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「見ること」は苦痛の連続だと思う。見ようとするだけでみぞおち辺りにグッと圧力が加わって、へなへなと参ってしまう。人に散々自分に似た人の書いた作品を読めと言われてきた。客観的に自分を見て現状を知りたくないが故に「自分はこんなに酷くない」という思い込みに抱き着いて、盲目のようになっているのが今だ、という自覚はある。もう時間がないという自覚もある。焦ることでどんどん視野も思考も狭くなっている自覚もある。自覚に囲まれているのに知ることの「怖さ」が先行して結局何もできていない。時間はもう少ない。手を動かすこと。知ること。初めはパラパラ読んでいたが、とても誠実な本だと気づき、じっくりと興味深く読めた。

 

 

仕事終わりに本屋に寄ってヒルティの「眠られぬ夜のために」と佐藤正午の「ジャンプ」を購入。サイゼリアでワインを飲み一人で酔っぱらった。一人で酔うのは嫌いじゃない。頭の中でいろんなことがぐるぐる巡った。ぱらぱらと小雨が降ってきて顔をあげてじっと空を見た。雲の無い夜空だった。真っ黒ではなくとても深い藍の空だった。一番近い海がたまに見せる深く包み込まれそうな色と同じということに気が付いた。透明な海より、深い藍の海のほうが好きだ。

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