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木曜日、夢を見たがなんだったか覚えていない。ご飯にのりたまをかけて食べる。今日は焦らず髭を剃り、寝癖を直し、歯を磨いた。焦るとすぐ駄目になるので焦らずに準備した。外に出ると秋の空で嬉しい。歩いているといつもすれ違う女の人が見えたので、いつもすれ違う女の人だと思った。地下鉄では厚かましそうな女が身体を密着させてきたのでゆっくりと奥に逃げ込み、本を読みつつ、斜め前の人がラインで「だるいね」と送るのを眺める。「うん、だるいね」と心の中で返事をする。月末の木曜日という中途半端すぎる暦のせいか、人々の顔が若干険しいように見えた。少なくとも私自身は険しい顔をしていたと思う。勘違いで金曜日であってくれ~と願いながら、ショーウィンドウを眺める。秋物の服がかわいい。会社の扉を開けると柴犬で溢れている妄想をしながら出勤。柴犬どころか犬がいない。私が柴犬かもしれないと思いながら席につくと即外出を命ぜられたので柴犬のように外に駆け出した。苦手な電話をたくさんしたので異常に体力を消耗した気がする。仕事終わりに飲みに誘われて飲んだ。チーズはやはり美味しいね。1時間半ほどで解散し、歩いて帰る。路線バスに知った顔がいたような気がして少し心がちくっとする。何故か槇原敬之の「どんなときも」がずっと頭から離れない。

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