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毎朝、人と話す時のテンションが分からない。職場みたいに毎日会っている人にすら、30年ぶりに他人と会話した漂流者のようにぎこちなくなる。昨日の人は今日の人ではないと思う。毎日同じ顔をした新しい人が同じようなことをしている。

 

仕事から脱して、地下鉄から地上にあがったときの夕陽が綺麗だ。綺麗なものは世の中にたくさんあってそれを見つけるのが好きだ。

「自分が必要とした言葉を他人も必要としていると根拠もなく信じること」

 

もうすぐ祭りがある。海からまっすぐのびる参道に、人がぎゅうぎゅうに押し寄せる。

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