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快晴が続くが唐突に大雨が降る。雷も鳴る。

初夏のわくわくする日差しが気持ち良い。空もどんどん高くなる。冬の低い空も好きだが夏の高い空はもっと好きだ。海が上にもあるように感じて嬉しくてしょうがない。「空が高い・低い」とはどういうことだろうか。感覚的に空は高かったり低かったりするのだが、そもそも空は空間であって天井みたいな仕切りではないのだから、上下するわけがない。何となくだが、冬は色が濃くそして固くなるが、夏~秋は色が淡く柔軟性がある気がする。物質的になにか変化はあるのだろうか。ほこりや黄砂は影響しているかもしれない。

 

昨夜、18時前に晩飯を食べたので夜中に強烈に空腹を感じコンビニへ向かった。南へ歩いて気持ちが良いので空を見上げると、西の空の低い所に巨大な月が見えて思わず声をあげてしまった。月は緩い弓なりで、クレーターが見えるほどはっきりしていた。「デカい!デカい!」と言いつつ、腹は減っているのでコンビニにいそいそ入り、おにぎり100円フェアが終了していることに若干の哀しみを感じながらレジを通し、ほおばりながら西にある少し丘になっている住宅街へ急いだ。暗がりで性行をしてる大学生に驚きつつ、丘に登るも月はすでに消えてしまっていた。コンビニを出てから丘まで20分と経過していないのにもう月が落ちてしまったのか!?空腹なんか無視して月に向かえばよかったと後悔しつつも諦めきれず、丘を下りさらに西のもう少し開けた場所に向かった。開けたところは車も通らず人もおらず、目の前には水を張った田とささやかな小川があった。遠くの都市高から聞こえる車の音と、虫の鳴き声と蛙が田んぼに飛び込む音が聞こえる。しかし月はどこにもなく、ただ黒々と広がる空には多くの星が瞬いていた。無限に広がる宇宙の存在と星の瞬きが何万光年も遠くからやっと届いた光なのかと思うと己の小ささを感じ、もう夜中の1時過ぎに26歳が何をしているのだろうかとより具体的な空しさに心が萎え、慰めるためにビニールから二つめのおにぎりを食べながら歩いた。性行中の大学生はもういなかった。満月の夜に全裸になり財布を月に向かって振るという団体がいたような気がするのだが、それならば月が出ている時に屋外で性行するのもエネルギーを得るための儀式のようでかっこいいなと思いつつ足元に纏わりつく子猫と遊びながら家路についた。自惚れとは思うのだが、夜中にコンビニに向かている時に巨大な月を見つけて興奮し、おにぎりをほおばりながら深夜の住宅街を徘徊するも何も見つけることができずに子猫と遊びながら帰るって女子高生とかかわいい女の子がするととても良い気がするので誰か漫画にして。panpanya先生~