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三連休をほぼ外で過ごした。最近、休みでも朝目覚めてしまうようになったし、夜も帰りが2時とか3時だからか週末の休日が労働の5日間より長く感じる。楽器のまとまった練習を再開してから人と会う機会が増えた。いや、楽器を再開したからというより外にいるからか。

 

休みの最後の日のこの時間帯が小学校の夏休みの最後の日のように感じる。どうやって学校に仕事に行くんだっけ。何時に着けばいいんだっけ。基本的なことを思い出すとこをしないといけない。拘束されることは憂鬱だし仕事は怖いし嫌なことばかり想像してしまうんだけど、基本的なことを思い出す時間は結構好きで、非現実と現実の間を彷徨っているようなじんわりとした空気が自分の足に纏わりつく。

 

今日は偶然会った友達から良い話を聞いた。悲しい話だったけど。心が処理しきれない出来事を身体の底に沈めてゆっくりと長い時間をかけて馴染ませていくこと。無意識に事を進めて、ある日、ふと折り合いがついたことを知るようなこと。話しを聞き終えた時、夢十夜の中の第一夜の読後感を思い出した。

 

待っているという自覚のないまま時を過ごすのが好きだ。というより羨ましい。いつも時間を気にしてしまう。計算が全くできない。いつも行き当たりばったりだ。柔らかい土と苔の上に座り太陽が頭上を通り過ぎるのを数える間に訪れがあったことを、美しい百合と暁の星の瞬きによって教えられたい。